スーパーシニアツーリング 7 伊豆半島 天城越え
新しい時代も天真爛漫な昭和スタイルのシニアたち。人の世は時世時節だが、彼らの
良き人柄と個性が溢れるスーパーシニアツーリングは、相も変わらず益々盛んです。
隠しきれない~ 移り香が~♪♪
いつしか あなたに~ 浸みついた~♪♪
誰かに盗れる~ くらいなら~♪♪
あなたを殺して ” いいですか~♪♪
寝乱れて・・ 隠れ宿♪♪
九十九折り・・ 浄蓮の滝♪♪
舞いあがり~~ 揺れ落ちる~~♪♪
肩のむこうに あなた~ 山が~ 燃える~~♪♪
何があっても もういいの くらくら燃える火をくぐり~♪♪
あなたと~ 越えたい ” 天城~~ 越~え~~~♪♪
シニアたちが修善寺道路に到着。伊豆下田街道を南へ天城の峰を目指します。
日本晴れでバイクも ” 絶好調やー!!
伊豆の景色が楽しみです!
石川さゆりの天城越え・・行きますかぁ~!
ブィ―――――――――ン
ブォ――――――ン
昭和感覚満載の天城越え ~ 2019 スーパーシニアツーリングのスタート ~
ゴオォ――――――――――――!!
伊豆下田街道は景色も良好で快適そのもの。
ブィ―――――――ン
ご機嫌さ~~~~~~~ん!! まいどーー!!
どうやら対向のバイクも関西人らしい??
桜咲く絶景 ” 天城越えにチャレンジ致します!
みんなも快適そうやなぁ~
ほんまに九十九折の道だ!
随分上って来たぞぉ~
トンネルを抜けると「全長1064m・直径80m・高低差45m」の3径間連続曲
線で構成された迫力の河津七滝ループ橋が現れる。
ゴオォ――――――――――――!!
ブアァァ――――――――――――ン
ブィ――――――――――ン
この先が七滝ループ橋やでー!!
ここを回り下ると・・天城越えやぁ~
うわぁーー!! 落ちたら終わりやぞー!!
すんげえぇー!! 大迫力やー!!
ぐるぐる回って酔っ払いそうやー!! ♪♪〰♫〰♬″♬″♬″
飲めと~ 言われて 素直に飲んだ~~♪♪
肩を~ 抱かれて その気にな~た~~♪♪
馬鹿な~ 出逢い~が~ 利口に化~けて~♪♪
よせ~ば~ いいのに~ ひと目~惚れ~~♪♪
浪花~~ 節だよ~ 女の” 女の~~ 人生は~~~♪♪
みんなで無事に ” 越えたぜぇー!!
天城~~ 越~ え え え え え ー ー!!
川端康成の伊豆の踊子は淡い恋が描かれていが、石川さゆりの天城越えも昭和時代の
かなわぬ恋を歌っています。伊豆の天城峠はいつの時代も不思議と女の情念が漂う。
ここからが天城峠の旧道や!
有名な天城山隧道を目指すでぇ~!
走行要注意やー! 気合を入れて慎重に行くぞー!!
厳しいダートが続くぜー!
うわあ” あ” あ”ーー!! トンネルはどこやー!?
やっとトンネルに辿り着いた! ふうぅ~~
こけるかと思った! 意外と淋しいところだな・・
これが天城山隧道か・・中に入ってみるか!?
おお~ 切石造りが時代を感じるなぁ~
昔は路線バスが通行していたらしいが・・信じられん!
あっ ” 忘れていた! みんな無事かいな??
地道の林道は生きた心地がせんぞぉ~!
この歳で貴重な体験だったよ!
ほんまに死ぬかと思った・・
百戦錬磨の昭和シニアなら16kmの地道林道も耐え凌げるはずだ??
川端康成の小説「伊豆の踊子」や松本清張の小説「天城越え」で有名な天城山隧道は
1905年(明治38年)に開通した。日本初の石造トンネルは全長445.5mで
現存する最長の切石造りアーチトンネルは、国の重要文化財に指定されています。
ド ド ド ド ド ド ド ドー!!
ほんまに暗いトンネルやー!
石板にトンネルの経緯が書いてあるぞ!!
足腰ガタガタで降りて眺める余裕は無さそうです。
下りのダートはゆっくり走るよ!
ザザ ザ ザ ザ ザ ザ ザ ザー!!
もうすぐ国道やでぇー!! うぉ~ 滑るわー!!
全員無事走破してバイクも人も暫しの休憩。
きつかったですよ~ 林道も楽しいでしょう!
日本の滝100選(浄蓮の滝)を目指し再び走り出す。
ドド ド ド ド ド ド ドー!!
ブィ――――――――――ン
このカーブを曲がると浄蓮の滝や!
浄蓮の滝に到着。 ここでも昭和感覚が炸裂します。
おお~ 寛一 ” お宮やー!!
冗談やでぇ~ 昭和の古いギャグですよ!
伊豆の踊子は映画も歌も懐かしいわ!
女郎蜘蛛は美しい女性に化ける妖怪らしいが、彼らには美しければ関係なさそうだ。
美女なら妖怪でもええけどなぁ~ たしかに・・
僕の嫁は素肌美人やけど・・思えば心当たりが!?
まさか ” 天性の妖怪・・??
おお~ 滝が見えて来たぞ!
ザザザザザザザザザザザザザザー!!
1986年(昭和61年)石川さゆりの「天城越え」が大ヒットして「浄蓮の滝」が
全国に知れ渡りました。アメリカの大リーグでは、常に自己の記録を越えたいと歌に
感動したイチロー選手が打席曲に使用して、当時は大きな話題になりました。
イチロー選手には遠く及ばないが、人生の峠を調子よく越えて来たシニアたち。
そろそろ退散しますよ~
上り階段は堪えるなぁ~
林道より疲れるでぇ~ 歳ですかねぇ~
かなり上ってきたけど・・
はぁ~~ はぁ~~
何事も目的を達成するのは大変ですね。
元祖 ” わさびソフトやー!!
ピリッとワサビ味がしてまっせ!
この味は嫁の情念みたいやぁ~
僕にはこの子の味がする~ うぷっ !
男の女好きはいつの世も変わらぬようだ! 本日のお宿に向かいます。
ドド ド ド ド ド ド ドー!!
ブィ――――――――――――ン
西伊豆土肥温泉 湯の花亭に到着。
歓迎のお茶で寛ぐシニアの嬉しそうな表情が微笑ましい。。
明るい陽射しの湯ノ花亭は全フロア―が畳敷きです。
フロントロビーはもちろん浴場も畳敷きですぞ。
おお~ 凄い兜! 値が張りそうやなぁ~
お客様~上がりますよ! 乗りまーす!!
畳の絵がハイカラや~
露天風呂やー!! ええ部屋やなぁ~
オーシャンビューの最上級のお部屋ですぞ! あら“ お疲れ??
美味なところてんで骨抜きのお持て成し! お風呂で旅の疲れを癒しますか。
駿河湾の夕日を眺めながら極上のひと時!
実は温泉の入浴シーンは毎回苦労します。入浴中のお客様方にご理解頂いての撮影は
出川哲朗のTV番組「充電させてもらえませんか」と同じぐらいヤバイ騒ぎです。
日も沈み伝説の宴会が始まります。
宴席には地魚の豪華懐石料理がお出迎え。
本日の走行距離530km。 昭和シニアと天城越えに乾杯!!
駿河湾の伊勢海老・平目・鮑・サザエ・まぐろ・はまち・桜海老・・ets
そして駿河名物の金目鯛。
優雅で知性的な振る舞いは・・さすが昭和世代。
上品で奥ゆかしい食事作法・・これも昭和世代の特性。
ご遠慮なさらずにお召し上がり下さいよ。
さらに駿河特産の高級和牛ステーキ。 完食出来ますかな??
負かしとき! 軽いもんやぁ~
食欲だけは歳” を感じさせませんね!
他にもあるでえ~! 凄い隠し玉がぁ~
その手のパワーは既に衰えたわぁ~
会話が変に誤解されそうだよ!
昭和シニアの与太話は延々と続きますが、本性を見破られる前に中継終了。
漁り火がゆらゆらと幻想的やぁ~
食べ過ぎて沈没しそう・・
流行りのハズキルーペを掛けてお休みのよう。 変なおっさんだ??
駿河湾の朝!
本日は対岸の清水港までフェリーを利用します。
地元名産の白えびが引き立つ品数豊富な朝ごはんです。
朝食を早めに済ましてフェリー乗り場に急ぐ。
出立でござんすか! バイク乗りは粋だねぇ~
宿から近いフェリー乗り場に到着。
青い空に青い海。運が良ければ富士山が見えるはずだ。
フェリーがやって来たぞー!!
船の速度が意外と速いよ!
右旋回をしだしたぞ!
近くで見ると大きいなぁ~
フェリーは駿河湾の東側土肥港と西側清水港を1時間20分程で結んでいます。
乗船の準備が整ったようですよ。
気合を入れて乗るぞ!
林道より遥かにええわ!
同感です!
富士山が見えるといいね!
船酔いせんやろうか~??
船酔いシニアも閉じ込めて出航です。
ボオォ~~~~~~!!
おっさん 早速 ” トイレや!
大丈夫かいなぁ~ あの辺に見えるはずや・・
おお~ 見えるぞー!! どこどこ??
島の横に白く見えるわー!!
富士山は大きいなぁ~ さすが日本一の山や!
見えたぞぉ~~ たしかに見たぞぉ~~!!
大気の状態が不安定だが、富士山を見れば船酔いもどこ吹く風のようだ。
駿河湾フェリーの航路は海上の県道223号線らしいです。不思議??
海上の県道で証拠の記念撮影。
広々とした船上は開放感抜群ですよ。
ここから見る富士山は奥ゆかしいぜ!
あ~たまを 雲の~ 上に出し~♪♪
四方の山~を 見おろして~♪♪
か~みなりさまを 下に聞く~♪♪
富~士は 日~本 一の山~~♪♪
ザザァ~~~~~~!!
三保の松原が見えて来たぞぉ~
日本新三景の三保の松原が姿を現した。日本三大松原の一つで国の名勝です。
白いヨットが海に映えるねぇ~
まもなく清水港に接岸です。
船旅はええなぁ~! 船酔いしなくて良かったねぇ~
船倉はご覧の通りガラガラで、まるで我々の貸切り船のようでした。
バイクは乗務員がしっかりと固定してくれますが、船倉にはバイクのスペースは僅か
8台の限定ですので利用には事前に確実な手配が必要です。(技研ツーリストより)
技研の用意周到や・・バイクの当日客が残念そうやったな!
一日4往復でバイクの予約は旅行社でも至難の業です。まもなくゲートオープン!
グイ――――――――――ン
全員発進!!
清水港は都会だなぁ~
ドドド ド ドー!!
全員上陸! これより三保の松原へ向かいます。
清水の町は熱いなー!!
前方に三保の松原が見えて来ました。
有名な羽衣の松は向こうですね!
昭和が満載や! ええ感じですねえ~
時世に翻弄されない老舗は、昭和世代には心強くもあり懐かしいようだ。
おゃ ” 幼い子が募金活動しているよ!
昭和シニアの優しい心がユニセフの子供を笑顔に。
不憫な子は世界中にいるよ! 考えねばならんねぇ~
二日連続の階段は疲れる~~!!
松とは思えない奇抜な形だ・・
ほんまに愉快なスタイルでんな?
おっ! 羽衣の松やで~
天女が羽衣をかけたとされる羽衣伝説の有名な松ですが、現在の松は3代目らしい。
初代の松は潮風風雨にさらされた無残な姿を残すのみです。
天女は無事に月に帰ったんやな~
この辺りで富士山が・・ 見えるはずやけどなぁ~
三保の富士は天女の仕業か、淡い羽衣がかけられたようだ。
ザ~~ ザ~ ザザザザザ~~
元号は令和と改まったが、昭和のシニアたちが未だに輝いて見えると言うのは大袈裟
だろうか。まだ国際化していない日本の原風景の中で少年期を過ごし、目先の変化に
惑わされずに負けてたまるか人生勝負と、幾多の困難を乗り越えて来た。時代がどの
ように変わろうと彼らは色褪せない。だってバイクを格好良く乗りこなすんだもん。
イメージ挿入歌 天城越え 石川さゆり
浪花節だよ人生は 細川たかし
富士は日本一の山 文部省唱歌
企画制作 技研クリエイティブ工房
いつも一緒、素敵な貴方と