スーパーシニアツーリング6 能登半島
能登はいらんかね!おばちゃんの笑顔が優しく迎えてくれる日本の原風景にシニアの
心もなごむ。穏やかな能登の時間は、やさしい人々のぬくもりと絆が刻まれていた。
むかしむかし、美しい海と緑の山々に囲まれた美しい郷がありました。
作物を育て、漁に出て暮らす人々にとって自然は生命を繋いでくれる大切な存在。
田や川、木や石まで身のまわりのものすべてに神様が宿っていると信じ嬉しいときは
一緒に酔い、悲しい時は心の支えにして片時も感謝を忘れず、共に生きていました。
その暮らしは親から子へ、子から孫へと伝えられ、郷は栄え、文化が生まれ、やがて
ひとつの国ができました。
能登立国から1300年。 時代がいくつ巡っても、この地の豊かな自然や神様との
生活は変わりません。
1300年という時を経てなお能登では先人達から受け継いだ里山里海、伝統や文化
が人々のやさしさと共に守り続けられています。
この先が能登里山海道や・・ 地図は正確や!
ナビで確認していますから行きますよ!
何でもスマホや・・ 五感が鈍ってしまうわ!
時代遅れのアナログ親父が能登海道へ先陣を切った。
おお~ 無料の自動車道は年金暮らしには有難い!
ブォ――――――――!!
すべてが絶好調や!
気合い入れて行くぞー!!
今日のアナログ親父” ご機嫌やなぁ~
ブォ―――――――――ン
千里浜は自信ないよ!
砂浜走行はやめようかなぁ~
せっかく来たのに頑張ってくださいよ!
砂浜走行は面白そうや!
久しぶりに腕がなるぜー!!
シュ――――――――――――ン
ザ~~ ザ~ ザザザザザ~~
この長靴も完璧や!
長靴にこだわるね!
全天候対応は長靴だけや! 全天候ねぇ~
たしかに風を遮り暖かく、雨の侵入も完璧に塞ぎ、軽く耐久性に優れ経済的だが唯一
欠点は夏場の蒸れと、何ともダサイそのスタイルだろう。
個性豊かなシニアを千里浜でワンカット収めます。
スマホは無くてはならんわ!
でしょう~ アナログ親父は受け入れんか・・
地図とガラケーで充分生きていけるぞ!
シニアたちが千里浜なぎさドライブウェイを疾走。
気分最高やー!!
思ったより走れるよー!!
開放感がたまらんわー!!
バイクは長靴やでー!!
ドドドドドーー!!
ヒュ――――――――――ン
ブォ――――――――――!!
うおぉ~ 桜がきれいや!
能登は今が満開かぁ~
川の流れもゆっくりしとる!
能登の米は美味いやろうなぁ~
のどかな景色が続くわ!
能登はいらんかいね~~♪♪
ふるさと能登は よ~~♪♪
鼻歌まじりの快適走行で能登金剛巌門に到着。
ここが巌門か! ええ景色やなぁ~
能登金剛は奇岩怪石が多いところや! そうですか?
この橋見た記憶があるなぁ~
誰と来たのかハッキリしないが覚えがあるらしい。 いったい誰なんだろう??
この階段下りると・・ 戻るのが大変そうや!
神秘的な洞窟ですね!
神が宿っていそうな雰囲気や!
ブーツが滑りそうや~ 長靴も滑るわー!
どこかに長靴の神はおらんかねぇ~
遊覧船で海側から眺める巌門はさぞかし雄大で美しいだろう。
日本海の荒波が造った洞窟は高さ15m幅6m奥行き60mとなかなかの迫力です。
大きな岩が今にも崩れそうや・・
たしかに・・ 岩の神が守っているはずや!
上りは堪えそうだな!!
能登金剛巌門は波食によって形成された天然の洞窟で、松本清張の小説「映画ゼロの
焦点」の舞台となったことで全国にその名を知られることになったらしい。
あぁ~ しんどいー!!
足腰ガクガクのシニアたちの表情。
元気おばちゃんの店で休憩しょう! いいねぇ~
懸命にソフトクリームを売り込んでいた能登のおばちゃんの店に向かいます。
あらまぁ~ おってかいね!
慌ただしく得意のソフトクリームの用意をしだした。
能登で一番のをこっしゃえたでぇ~
すったらこい美味いぞ! おばちゃんも大した営業や!
おみやげも買わんかいね! ちゃっちゃと・・
あらっ″ あの人??
最近腰が痛くてね~
そりゃ だちかん!
椅子でつくなる運動ができるとじゃ!
片足上げて椅子から立てるかいね?
みんな一緒にやらんとね!
大阪のオッサンはおんじょいのぉ~
両手を頭にぎんばるんじゃ!
かったるいのぉ~ あじゃかしいわ!
おばちゃんも厳しいな!
出来そう??
わっ 出来た! これぐらい出来ますよ!
ちょっとしたコツです!
それにしても能登のおばちゃんは元気や!
大阪のおばはんも‥あの人には負けるわ!
海がきれいや!
みんなも快適そうに走っとる!
ギネス認定の世界一長いベンチで短い休憩をいたします。
若干お疲れ気味のシニアたち。
きれいな日本海や・・ 能登はほんまにええなぁ~
増穂浦海岸にある全長460mのベンチは1989年(平成元年)に世界で一番長い
ベンチとしてギネスブックに掲載されました。
義経の舟隠しを目指します。
能登もいよいよ田植えの季節か!
今晩は能登のコシヒカリが味わえそう・・
どこを見ても絵になる美しさや!
義経の舟隠しに到着。源義経が頼朝の追手や嵐から逃れるため、48隻もの舟を隠し
たといわれる入江で沖からは見えにくい断崖絶壁です。
岩山の先に見えるナセの断崖は時間の都合で又の機会としょう。
義経の舟隠しを上から望む。およそ幅5m全長100mほどあるらしい。
周辺の景色も奇岩怪石が多く点在する海岸です。
夕日が眩しい水平線から一隻の小舟が現れた。もしかして義経の幻か??
それでは本日のお宿に疲れたシニアをご案内。
今回も上品なお宿ですよ!
ナセの断崖ときらめく日本海が美しい!
ブィ――――――――――ン
和倉温泉唯一のロケーションを誇る老舗旅館の多田屋に到着。
佐賀鍋島藩ゆかりのお宿が夕日と共に優しく迎えてくれます。
館内の上品なしつらえが旅人を和ませてくれる。
渡り廊下の先に能登の彩が詰まったロビーとフロントが現れます。
赤い花嫁のれんに包まれたフロントは能登情緒が漂い素晴らしいです。
美しく可愛いのれんは、加賀藩の嫁ぐ女性が持参する嫁入り道具の一つで、婚家先の
仏間にかけられ花嫁はそれをくぐってご先祖様に挨拶をします。能登の風習らしい。
能登気分に浸りながら趣あるお部屋に案内していただきます。
わぁ~ 目の前が海や!!
あそこが大浴場らしいよ!
シニアの表情も嬉しさ満開だ。
角部屋で最高の景色や!
社長の指定宿はいつも完璧やなぁ~ 来てよかったよ!
夕日に染まる宿周辺を散策してみましょう。
フロント・ロビーへの赤い絨毯が素敵だ。
おみやげコーナーも充実しております。
ロビーの大きなウインドウから七尾湾の美しい夕日が眺められる。
広々としたフロントとロビーに夕日に染まる花嫁のれんが際だちます。
緩やかなカーブが特徴の渡り廊下の趣が素晴しい。
曲線美のウインドウから眺める景色は能登の絵そのもの。
玄関を出ると落ち着いたデッキが旅人を癒す。
おしゃれなシートに身をゆだねると至宝の景色が目に飛び込む。
能登の桜は今が旬。夕日が染める赤い桜は格別です。
恋人たちも七尾湾の夕日に感動しているようだ。 それでは温泉へ。
和倉の湯に身をゆだねる至福の時。
無色透明だが塩分が非常に強い泉質です。
神経痛・関節痛・腰痛に効能が高く、シニアにはベストマッチングだ。
そして多田屋には感動のドラマが・・・ ♪♪〰 ♪〰♪♪〰 ♫〰♬〰
夕~焼け~ 海の夕焼け~~♪♪
真~赤な~ 別れの色だよ~~♪♪
誰かに恋を~して~ 激しい恋を~して~~♪♪
夕日が泣いて~い~る~~♪♪
僕の~心のように~ 夕日も~泣いているのだろ~~♪♪
夕焼け~ 夕焼け~ 夕焼け~~~♪♪
お楽しみの小ぶりな宴会。いつものように個室料亭です。
上品な先付け料理
スーパーシニアと和倉の夜にカンパーイ。
旬な料理がまだまだ続きますよ。
上品な宿だねぇ~ 湯上りのビールは最高や!
ところで多田屋三代目の情熱の恋はすごいで!
佐賀鍋島藩のお姫様の話やろう~
ギャラリー近くに当時の資料を展示していたね~
多田屋の三代目が鍋島家の令嬢と禁断の恋や!
時は明治や・・ 身分が違いすぎるで~
二人の想いは強かったんやな・・ うらやましい!
駆け落ちしてまで一緒になりたかったんや・・
凄いラブストーリーや! 江戸時代なら打ち首やで~
二人は命がけで愛を貫いたんや・・
その後この和倉で4人の子供に恵まれたとか・・
最後の藩主鍋島直虎も二人を認めてくれ・・愛でたしや!
シニアたちは今の奥方との愛に命まで賭けただろうか・・はてな??
気が付くと誰もいなくなったレストラン。 我々もそろそろ退散いたそう。
命がけの恋はなかなか出来んわ!
凡人には無理や!
それにしても羨ましい・・
色々買って来たよ!
アイスクリームをたしなめながらシニアの人生談義が和倉の夜に華と咲く。
中居さんのお給仕で能登のおいしい朝ごはんです。
出発前にコーヒーラウンジで一夜の想いを語り合う。満足そうだ!
お宿多田屋の玄関先で定番の一枚。
お世話になった女将さんと七尾湾をバックに笑顔のショット。
春夏秋冬それぞれ絵になる多田屋のエントランスは素晴らしいです。
女将さんにお願いしたシニアたちの晴れ姿。
最後まで素敵な笑顔でお見送りいただきありがとうございます。
若女将か中居さんか?? また来たいお宿になってしまった。
能登島を目指しバイクが疾走します。
今日も快適だぞ!
みんなも絶好調のようだ・・
前方に能登島が見えて来た!
能登島大橋は全長1050m七尾湾の海上を優美な姿でつないでいる。
右前方に見える建物群が和倉温泉の町並みです。
能登の自然美とおもてなしの魅力にシニアたちの表情にも優しさが。
スーパーシニアツーリングも今年で6年。歳も新たに積み重なったが、やめられん。
決して楽ではないバイクという不思議な乗り物だけが、旅先で原色の風景や匂いを
全身で感じとれる。シニア諸君、また次なるドラマをこの道の遥か先で作ろうぞ。
イメージ挿入歌 夕日が泣いている ザ・スパイダース
能登はいらんかいね 坂本冬美
企画制作 技研クリエイティブ工房
いつも一緒、素敵な貴方と
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