スーパーシニアツーリング2 岐阜 新明温泉
変わらない時が流れる懐かしさに満ちた宿。
帰りたくない必ずまた来ます。その時も湯元すぎ嶋の女将さんを尋ねて
色づき始めたお宿の前で、女将さんと一緒に最高の画が描かれました。
台風18号が近づくそんな怪しい空模様の中、参加資格である50歳以上の
オッサンライダーが恋しい目的地を目指しひたすら走る。
ブオォォォーーーー!!
ヒューーーーーーン
新型と旧型の混成バイク集団。長年お付き合い願うお客様に支えられて
技研の今日があります。期によって業績が思わしくない時の無理難題に
いつもお力をお借りして助けて頂いております。バイクが年数を重ねると
次は俺かと思案めぐらす愛しい思いやりには常に感謝致しております。
体で覚えた感覚は不滅やなぁ~
わしらの時代はまだ終わっとらん!
昼は美味そうなステーキにするか!
優雅にサンプルメニューに悩むオッサン達。
これぞオッサン御用達や!
うん! 間違いのない選択や。
選択は間違いないけど・・
和牛ステーキどう思います。
ステーキより これや これや!
見て見て 大吉やで!!
まさしくこれが昭和生まれの特徴であり、なんのご利益もないのに
子供のように喜ぶ個性的な世代だ。
たしか高級ステーキのはずだったが、昭和生まれはやはり経済観念が
確立しているようです。
オッサンは金にならん”” モオォー!!
牛が不満そうな顔しとるわ。
俺はやはり高級ステーキが良かった!
お宿で最高の飛騨牛を用意してますよ。
温泉も料理も楽しみや!
記念にレトロな看板を・・
北陸の田園風景を眺めながらのんびりとバイクの旅を楽しむ。
ゴオォォーーー!!
JR九頭竜駅に到着。ここは道の駅も併設されていて休憩時間が
やたら長いオッサンには頃合のポイントだ。
ガオォォ===!!
恐竜博物館にも立ち寄ってと恐竜が親子で無愛想に案内しております。
一日に4本の運行しかない九頭竜線がJRとは驚きです。
いつの間にか列車が到着していたので車内を見学しましょう。
ディーゼル気動車らしいが空っぽの車内を見渡すと4時間に1本の時刻表が
十分理解出来る。鉄道好きの私は廃線にならない事を願う。
おっ! モンキーツーリングや。
中高年もなかなかやるな!
楽しそう! あのステーキ肉が・・
食いたかった。 すごい執念や!
みんな同じ「カツ&そば」の昼食はやはり選択ミスのようだった。
季節感漂う美濃街道では特徴的なスタイルの九頭竜ダムが迫力だ。
九頭竜ダムは高さ128mのロックフィルダムで洪水調節・発電を
目的に建設され34万7000Kwの電力を発生する。
ド”ド”ド”ド”ド”ド
九頭竜の湖上にも秋が訪れたようだ。
ドドドドーー!!
快適やなぁ~ アクセルオン!!
ビューーーーン!!
国道256号線の長いタラガトンネル(4475m)を走り抜けると
人と自然のやさしさに満ちた秘湯の一軒宿が迎えてくれる。
ゴオォォォーーーー!!
距離も時刻も予定通り到着しました。
すべてそのままや。 ええ処や!
自分が信じ続けてきたものを、最後まで自分の目で確かめ納得もしたいと
選んだ自分の道を走り登り続けて来たオッサン達の会心のショット。
ただいまぁー!!
お帰りなさいと温かく迎え入れてくれる変わらぬ玄関と囲炉裏。
勝手知ったる。 我家のごとく。
お客様” お湯が疲れを癒しますわよ!
ああぁ~~ 極楽” 極楽”
蒼い空に月が満ちてきたわ!
ほんまに台風が来るんか?
月もオッサンを珍しげに眺めとる。
料理長の心意気が伝わってくるが、技研のオッサン達は酒と女と涙に弱い。
熟練の仲居さんが自慢の料理を丁寧に説明してくれます。
40にして惑わず50にして天命を知る。その年令を我々は敬意をこめて
オッサンと呼びます。年を重ねるのは自分より年上の人で我々自身は
ほとんど意識に無かったが、しかし、望みもしないのにオッサン成り。
ところが天命なのか、今まで見過ごした大切な事に我々は気が付いた。
みんなも早くここにおいで未体験の素晴らしい世界が待っているよ。
昼に食べそこなった高級肉や!!
ええ感じに焼けたで 食べてや!
そちら様から お先にどうぞ!
せっかくの飛騨牛が炭になるわよ!
先に食うべきやったか あぁ~
常に相手を思いやる気持ちが強く、時々後悔するのがオッサンの特徴だ。
鮎の塩焼きは完璧な出来だ。
これは遠慮なく頂くとしよう。
立派な松茸だ!!
お父様の “あれ” と似てない?
自分のは “あれ” 程でも!?!?
中高年層特有の艶っぽい上品な会話が繰り広げられております。
きのこ汁はぜひ妻にも賞味させたい!
お父様方の奥様は綺麗な人でしょうね!
でもね 美人は3日で飽きるって!
それなり方は3日で見慣れるって!
社長と女将のコンビ漫才のような楽しい大人の人生劇場もお時間です。
鬱蒼とした竹林の貸し切り露天風呂はなんとも言えぬ風情ですぞ。
俺も入るぞ! あ”ち”い”==!!
時は亥の刻。 静寂の闇に語らいが竹林をくぐり抜け聞こえてくる。
人生は山登りに似ているな。
登った限りは降りなあかん。
登りっぱなしの事を遭難と言うらしい。
いかに降りるか思案のしどころよ。
誇り高きオッサン達の充実した珍道中旅物語も本日はこの辺にて終了。
やがて確実に迎える次の世代はどんなスタイルのオッサンなのだろう
時代は変われども人は人。本質的には我々とほぼ変わらないだろうが
あれこれ想像すると鉄瓶の熱湯のごとく、大いに興味が沸く次第である。
翌日は台風18号の急接近により安全のため予定変更して早めに無事帰着。
企画制作 技研クリエイティブ工房
いつも一緒、素敵な貴方と
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